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着物文化ファミリー

着物文化ファミリーは
2009年度に15期が立ち上げたボランティアファミリーです。

ファミリー創設の志

メンバー募集中!(男女を問いません)

着物文化ファミリーにようこそ!!
“着物”を入り口にして、日本と世界の文化・歴史・民俗・体遣いなどについて、ワイワイ楽しく時には真面目に探求するファミリーです。
私たちは神奈総の生徒さんが浴衣や着物を着装出来るように着付けの普及を行うと同時に、学校を飛び出して工房見学・美術館巡り・古典芸能鑑賞・着物で国際交流など活動を広げています。在校生や卒業生、卒業生パートナーズも楽しく活動しています。卒業式・成人式のリーズナブルな着物の揃え方もご相談下さい。(リサイクル着物は驚くほどお安いです)
どうぞお気軽にご参加ください! お問い合わせはこちらから

活動は基本的に、毎月第一土曜日に神奈川地区センター、第三土曜日に学校のお茶室で行っています。
どちらも午前中に活動することが多いですが、地区センターの予約状況やメンバーの都合により変更になる場合もあります。

日付場所
4月6日(土)神奈川地区センター
4月20日(土)学校教室(登録会)
5月11日(土)地区センター
5月25日(土)学校お茶室
6月1日(土)地区センター
6月15日(土)学校お茶室
7月6日(土)地区センター
7月20日(土)学校お茶室
9月7日(土)お出かけ
9月28日(土)学校お茶室
10月5日(土)地区センター
10月19日(土)学校お茶室
11月未定お茶会お出かけ
11月16日(土)学校お茶室
12月7日(土)地区センター
12月21日(土)学校お茶室
1月11日(土)地区センター
1月18日(土)学校お茶室
2月1日(土)地区センター
2月未定歌舞伎鑑賞会
3月1日(土)地区センター
3月22日(土)online開催

時間・場所が変更になる場合がございます。
詳細はメーリングリストにてお知らせします。
お問い合わせはこちらから、お気軽にどうぞ!

~2024年度活動アルバム~

9月

【東京染めものがたり博物館】

高田馬場駅から徒歩15分、神田川沿いにある『東京染めものがたり博物館』へ染め体験と工場見学に行きました。
大正三年に創業した老舗の江戸小紋・江戸更紗の染野工房富田染工芸の工場が見学できます。

まずはトートバッグの色糊付け体験を行いました。
12種類の花柄から柄を、色は三色(金銀白)から選びました。大いに盛り上がって楽しかったです。
紺地のトートバッグに映える金銀白の色。どの作品もセンス良く仕上がりました。

その後、工場内を見学しました。美濃和紙の伊勢型紙を直に見せていただき、型紙のデザインの多さにも驚きました。しごき染めの機械も動かして見せてもらいました。もう作り手がおらず壊れたら修理不可だそう。
蒸す手間をかけることで鮮やかな色になること(日本以外ではあまりない)や、柄にもこだわっているけどそれとともに色糊も作りたい色が出るまで少しずつ塗料を調整しながら職人さんでも何時間もかけて作ると言うお話も伺いました。

作成過程のビデオ鑑賞後、過去には100人を超える職人さんがいたこと、昔は季節の変わり目にはファッションリーダー的にデパートに新しい柄を卸していたことなどのお話を伺いました。今は着物の反物だけではなく、オリンピックのスカーフ、リバーシブルのスカーフ、癒しの時計、革製品、タイル製品など、様々な新しい取り組みをされているそうです。
実際に手に取ってみると魅力的なものばかりでしたし、お話を伺えば伺うほど日本の伝統的な染色技術は途絶えて欲しくないな、と思います。

【歌舞伎入門講座】

今度歌舞伎鑑賞会を予定しているので、メンバーが講師になり歌舞伎について初心者向けにわかりやすく学びました。
『歌舞伎へのお誘い』というお題で以下の4つのお話がありました。
 1.歌舞伎の成り立ち
 2.衣装を覗いてみよう
 3.いま観ておきたい役者
 4.歌舞伎へ行こう~Q&A

歌舞伎の成り立ちとして、「傾く(かぶく)-派手な振る舞いをする、奇抜な身なりをする」から来ていることは割と有名な話ですが、女性から始まったこと、ブームになりすぎて風紀が乱れることから女性や子どもが歌舞伎を演じることを禁止されて成年男性のみ演じることが許されたというお話は驚きでした。

着物文化ファミリーのメンバーですので、やはり皆さん歌舞伎の衣装については興味津々でした。
非常に豪華で色鮮やか、原色多用で舞台映えのする衣装は、眺めるだけで楽しめます。
演目によって衣装が決まっていたり、衣装からどんな役(遊女、姫、町娘、田舎娘、武士、町人)なのかがわかるようになっているそうです。
歌舞伎のお化粧の代表である「隈取り」は、光と陰の境目を意味し血管や筋肉などを大げさに表現したもので、色によってヒーローや悪人、鬼や精霊などを表すそうです。
メンバーからは、演者の衣装は正絹なのか、衣装はどうやって保管しているのか、などの質問も多数あがっていました。

いま観ておきたい役者では、テレビにも出演しているような若手の役者さんの紹介もありましたが、人間国宝に認定されている役者さんの歌舞伎を鑑賞することをお勧めされていました。

最後に初心者へ向けて歌舞伎鑑賞のアドバイス。
〇台詞や内容が理解できなそうな場合は、イヤホンガイドがレンタルできます。
 理解できなくても問題なし!歌舞伎の雰囲気を楽しみましょう。
〇鑑賞時間は3時間くらいと長いです。途中30分程度の幕間があり、その間にお席での食事が可能です。
 また、予約制の食堂もあります。
〇着ていく服装は、歌舞伎は大衆娯楽なので普段着OK。着物も普段着で大丈夫。
 正月や初日などお目出たい日は、少しおめかしして行きましょう。

ちょっと敷居が高いと思ってしまう歌舞伎ですが、中身を少しでも知れるとチャレンジできそうな気がします。

7月

【染めと江戸小紋】

9月に『東京染めものがたり博物館』へのお出かけを予定していて、それに向けて染めと江戸小紋のお話をしました。
着物と帯にはそれぞれ「染め」と「織り」があること、それによって格が決まること、染める方法や防染方法などを学びました。

次に江戸小紋について。
まず小紋は、紙でできた型をつかった細かい模様が繰り返し全体に入った着物のこと。
小紋の一つである江戸小紋は、遠目には無地に見えるくらい小さな模様が入っている単色の着物のこと。
贅沢することを禁止された江戸の人々が、限られた使える色の中にたくさんの色(四十八茶、百鼠)を生み出し、模様に意味をのせ、可能な限りお洒落を楽しみたいと願い身に着けるようになりました。
江戸小紋には、『粋』の美意識が感じられます。
そして、細かな文様をムラや乱れのなく仕上げるには職人(型彫り師・染め師)の鍛え抜かれた腕が必要なのです。

これに関連して、参加者から高い技術が要求される染め物の一部が、それを支える職人の高齢化で希少なものとなっていることも話題にのぼりました。

【着姿ランクアップ講座&基本の着方】

和装用トルソーを用いて、肌着、補正、長襦袢、着物、名古屋帯と順に丁寧に基本の着付けの説明をしてもらいつつ、より美しく着るためのコツや着崩れしにくい着方を学びました。
途中、便利グッズの話になると「持ってるよ」と他のメンバーから実物を見せてもらったり、疑問があればそれにも答えていただき、他のメンバーからのアイデアの共有があったり、有意義な時間となりました。
いつもこれで合っているのかな、と思いつつ着付けていたところがスッキリしました。

6月

【着物とは何か~アンギンが気付かせてくれること~】

OGを講師に招き、アンギンのお話をしていただきました。

≪着物の歴史

人々は一体何をまとって暮らして来たのでしょうか。
世界を見渡すと、大まかに言って獣毛・毛織物の文化圏、綿花の文化圏、その他の植物繊維の文化圏に分けられます。
日本列島はその他の植物繊維の文化圏に属します。

縄文時代からまとわれていたであろう衣は、新潟や長野の一部の地域で明治時代まで着用されていた事が分かっています。
それが「アンギン」です。

実に一万年以上の長きにわたって、日本列島では断続的にアンギンがまとわれてきた。
直線の編地の布を両肩に乗せ、腰で紐を縛る。袖を付ければもうほとんど着物です。
便利なような現代の生活が失いかけている事を思い出させてくれる、それがアンギンであり、縄文人の生活の知恵のように感じました。

【浴衣着付け講習会】

7月の『和装の日』に向けて浴衣着付け講習会を行いました。「浴衣が一人で着られる、一人で帯結びができる」ことを目標としました。
午前と午前の2回開催、たくさんの生徒にも参加していただきました。
全体レクチャーの後は、何度も繰り返し各自一人で着られるように練習。和装の日に「自分で着れました。」と見せに来てくれた生徒さんもいました!

動画などでいくらでも学べるようにはなりましたが、やっぱり対面で「大丈夫」と確認してもらいながら練習できる機会って大事だな、と改めて思いました。

5月

【着物の歴史と素材について】

沢山のOGの方々が来て下さり、賑やかな時間となりました。

≪着物の歴史
着物の起源は、「小袖」といわれるものがはじまりとされています。小袖とは袖口が小さい着物のことで、庶民を中心に発展した着物です。この小袖の起源をたどると、何と弥生時代までさかのぼるといわれています。 弥生時代、男性は巻布衣(かんぷい)を、女性は貫頭衣(かんとうい)を着ていた。
平安時代、庶民は小袖。労働にふさわしい小袖を着用。
鎌倉時代、動きやすいものが好まれ日常は小袖。武家は、大袖を着用。
安土桃山時代は、全ての人が小袖を着るように。
江戸時代には大奥の世界から始まった小袖ファッションが。
その後、動きやすい小袖が庶民の衣となり明治維新後には、小袖から着物へと変化したいったそうです。

≪着物の素材について≫
5大素材—–絹.麻.綿.ウール.ポリエステル
袷.単衣がある。
それぞれ特徴と注意点があるということ。
季節によって、変える。麻や綿は着やすい。

正絹、蚕の糸で作られてるというお話から、養蚕のお話を伺いました。
養蚕の歴史、蚕から繭糸が出来るまで、サンプルをご用意頂きお話し下さいました。
サンプルの繭、真綿、生糸、絹糸・絹布はそれぞれ触らせもらい感触を確かめました。

【着物の種類とTPO・着物を着るために必要なもの】

黒留袖留袖→訪問着→付け下げ→色無地→小紋→紬の格順。
其々に見合った帯や小物について、素材や風合いにより季節に合わせた材質、形状(袷、単衣、薄物、浴衣等)の選び方、合わせ方を伺いました。
新たな会員の方向けに初歩的な事をとお話して頂きましたが、改めて自分の頭の中に有る着物の知識の整理が出来、これからの帯の選び方等、自信が持てそうです。
着物警察(着物の着姿チェッカー)の巡視に臆する事なく、自分が着たいと思う物を楽しんで着る!
何よりこれが一番!!
と改めて 皆さんで決意?いたしました。
後半には、事前アンケートにより収集したお買い物情報を共有しました。
最後に、フリーマーケットも開催しました。
現役会員の方よりたくさんの出品がありました。
着物、羽織、帯、腰紐等々デザインも状態も素晴らしいものばかり。。。
新会員さんのみならず29期、28期の現役会員も思わず興奮し大盛況でした。

4月

【着物にまつわるあれこれ】

自己紹介を兼ねた「私の着物ヒストリー」から始まり、昨年度の報告、今年度の予定、立ち上げメンバー岡村さんのお話しなど、盛り沢山の初回活動でした。
「私の着物ヒストリー」では、着物に関する現体験から、どうやって着物文化ファミリーに辿り着き、着物を楽しむようになったのかを皆さまにお話しいただきました。
ひとりひとりに様々な思い出やエピソードがあり、笑いや驚き、感動にあふれる時間となりました。
改めて、着物はただの衣服ではなく、そこに込められた沢山の想いを受け継ぐ素晴らしいものであるということを実感した次第です。

【パートナーズ登録会】

30期の保護者向けの登録会に参加しました。
トルソー3体に着付けをし(振袖、紋付き袴、和洋ミックスアレンジ)、振袖着付けのデモンストレーションも行いました。
机の上にはお安く購入できた着物と帯のコーディネートとお値段を展示しました。
とても素敵な着物や帯が、未使用品も多々あるのにお手頃価格で購入で購入できることをお伝えすると驚かれた方がたくさんいました。
多くの方に興味を持ってご覧いただきました。