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着物文化ファミリー 2022年度活動

~2022年度活動アルバム~

4月

【私の着物ヒストリー】
お母様やお祖母様にいただいたお着物をお召しだったり、それぞれ思い出のあるお着物を持参していただきました。
お父様のお着物を羽織に、裏に長襦袢を使って仕立て直したり、三世代に渡って着た七五三のお着物、お母様のお着物を素敵な帯に仕立て変えたもの、振袖〜色打掛〜振袖と数奇な運命を辿った振袖等、それぞれ熱い思いを語り合い、心温まる時間を過ごすことができました。

【28期保護者登録会】
28期保護者向けの登録会を行いました。
トルソー3体に着付けをし(フォーマル2体、カジュアル1体)、平置きで3セット展示しました。トルソー1体は教室の入り口にレイアウトして、着物文化ファミリーのお部屋であることをアピール。
懇談会が終わると続々と保護者が教室にいらして、興味のある方が多いことを感じました。
「母の着物はあるけど着られない・・」「着物はないけど興味はある」「毎回は出られないけど大丈夫?」「年間いくらかかりますか?」「見学してから決めてもいいですか?」など色々な質問にできる限り一人一人丁寧に説明をさせていただきました。「巻けばいいのよ!」は魔法のフレーズで、心配そうな方のお顔も笑顔に★
和装を入口にして奥のふかい様々な文化に触れることのできる会であることも説明し、多くの皆様に登録いただきました。

5月

【養蚕と着物の素材、原料について】
着物の素材としてよく知られている絹の他に麻、綿、芭蕉や藤の蔓、コウゾなど様々な自然素材が身近に使用されていたお話や身近にあった養蚕についてのお話を伺いました。
実際の素材見本や織と素材サンプルを見せていただきくこともできました。

6月

【着物のTPOについて】
実は留袖・訪問着などのフォーマル着物を着る機会は多くはありません。
着物初心者の方は、まずは小紋・紬・木綿の着物などのカジュアルな着物で着ることに慣れて欲しいです。
ただ、カジュアルな着物に合わせるのはちょっと…という帯や小物もあるので、迷ったときは遠慮なく相談ながらコーディネートを楽しみましょう♪というお話でした。

【これは何でしょう〜質問コーナー】
お手持ちの着物や帯・小物をお持ちいただいて、先輩の皆様に見ていただきました。
いつの時期に着るものなのか、この帯はどのような着物に合わせるのか等々、活発にご質問いただきお答えをいただきました。
小千谷縮のお着物や大正生まれのお祖母様から引き継がれた紋錦紗のお着物など素敵な品々が多く、目の保養とよい勉強をさせていただきました。

【浴衣(着物)を着てみよう!】
持っている浴衣(着物)を持ち寄って、着てみよう!という回でした。
半幅帯の結び方や綺麗に着るためのポイントを教えてもらったり、便利アイテムの紹介をしたり、ただ着るだけではなく、色々な情報交換もあり、非常に有意義な回となりました。
来年度はぜひ生徒の皆さんと一緒に活動できたら…と思わずにはいられません。

7月

【着物を解いてみましょう】
OGの方から提供していただいた涼しげな青磁色と可愛らしいやまぶき色の2枚の着物を解いてみました。
「おくみってどこ?」「右袖と左袖と違うの?」等、素人丸出しの会話を楽しみながらの作業でした。
縫い方にも人それぞれ個性があるのが実感できて、とても貴重な体験でした。
さらに解いた着物を畳に並べてみると、幅36〜38センチ長さ12メートルほどの反物を直線切りで裁断して1枚の着物が成り立っていることが分かります。
最後は畳にまち針を刺して躊躇なく裁断、小物へ再利用できるように端切れにしていきました。
こうして着物を無駄なく使い切る技が受け継がれてきたのだと感じました。

【帯の基礎知識】
帯には、袋帯、名古屋帯、半幅帯など様々な種類があります。
さらに素材や染め・織の違いなど、メンバー手持ちの帯を畳いっぱいに勉強させていただきました。

9月

【着物どうしてる? ~補正、腰紐、お端折り、帯の位置 衣紋~】
着物が普段着ではなくなって半世紀。着物を着る事がすっかり特別な事になってしまいました。
着始めると分からない事ばかり。メンバーの皆さんの工夫を教え合う回になりました。
zoomを使ったオンライン活動の利点を生かして、お手持ちの下着や補正用品までお披露目いただき活発に意見交換することができました。

10月

【半衿をつけてみましょう】
OGのメンバーさんに講師をお願いして、半衿付けのご指導をしていただきました。 長襦袢、半衿、お裁縫道具持参でみんなでチクチク… いつも和気藹々とにぎやかな時間を過ごすのですが、今回ばかりは蟹を食べてる時のように真剣に静かでした。 個人の好みや体型によって、工夫があるそうなので、いろいろ試して自分の好きな半衿付けを見つけたいと思いました。

【今期の活動を振り返る】
26期から28期現役メンバーで集まって今期を振り返りました。 昨年、一昨年はコロナ禍のためzoomでの活動がメインで、画面越しで初めてお会いする…なんてこともあったそうです。 それに比べたら、今期は学校のお茶室と地区センターでほぼ対面で活動できたのは嬉しいことだと思いました。 28期さんの中にはすでにお着物に精通されてる方も多く、頼もしい限りです。 来年度は、先日の半衿付けや着物を解くなどの作業はもちろん、体験会・美術館へのお出かけ、鎌倉や浅草散策、年末の留袖パーティー等、いろいろなイベントができたら…と思います。

11月

【着物の身体論〜月経血コントロール】
一昔前の女性の中には月経血をコントロールできる人がいたらしい、というユニークなテーマでレクチャーを行いました。 着物を日常着として過ごしていた時代にあった様々な知恵や工夫を、私たちが受け継いでいないのは残念なことです。 でも、色々な知恵や工夫をこらしながら暮らしていたほんの少し前の日本人の暮らしを知ることができるきっかけとして、着物文化ファミリーの活動を続けていきたいと感じる回になりました。

12月

【あらたえとにぎたえ〜現在まで続く貢物〜】
「あらたえ」とは織の荒い織物の総称から麻の布を指すようになり、「にぎたえ」とは織の密な織物の総称で長じて絹布を指すようになった言葉だそうです。 布そのものが貴重品だった時代から、神仏や権力者への貢物として布が奉納されてきました。 現代でも布を奉納する儀式は、大嘗祭や伊勢神宮の御神衣祭(かんみそさい)の中にその姿をとどめています。 今回はそれらの儀式の成り立ちや天皇制のあり方の移り変わりに始まり、弥生時代から続く布の歴史など幅広く興味深いお話をOGのメンバーにしていただきました。 着物を着るだけではたどり着けない、深く広い布の歴史を垣間見させて頂きました。 これだけの厚みがある文化の末に、私たちは今着物を着ているんだ、と忘れないでいたいです。

1月

【新春の装い】
2023年最初の活動はテーマにふさわしい装いで皆さん集まってくださいました。 訪問着に袋帯のフォーマルな装いや縁起物の柄が入った小紋、干支にちなんだ兎の刺繍や鳥獣戯画の描かれた名古屋帯など、いつにも増して華やかなお茶室で話に花が咲きました。 数少ない男性メンバーの方にもご参加いただき、男性ならではのお話も伺うことができました。

【卒業式の装い・袴の着付け』】
3月の卒業式に向けて、現役メンバー同士で教え合って袴の着付けを練習しました。 皆さん、お嬢様に着せる予定の袴を合わせて熱心に練習に励んでいらっしゃいました。 お嬢様とご一緒に参加された方は購入された袴一式をお持ちになり、着付けのコツや髪型のアレンジまで真剣な眼差しで聞いていらっしゃいました。 袴を初めて着た可愛いお嬢様も満足気な表情で、最後に主役を真ん中にしてみんなで記念撮影。 来年以降に卒業予定のメンバーも「ぜひ自分の手で娘の袴を着付けたい」と思える回でした。

2月

【映画を参考に〜着物の着こなしとその魅力〜】
今年度、初めての映画鑑賞会でした。 『細雪』市川崑監督 1983年を30〜40分観てから、トークタイム。 映画の内容はもちろんのこと、参加者それぞれ着物の思い出をお話されたり、関西ご出身の方が大阪の船場や芦屋の良衆(ええし)の生活のお話をして下さったりと楽しい時間を過ごしました。

3月

【大島紬講習〜織、染め、歴史について〜】
今年度最後のレクチャーは、鹿児島県で生活された経験をお持ちのOGさんに「大島紬」のお話を伺いました。 大島紬には泥大島、藍泥大島、白大島、染大島など多くの種類があります。 大きなトランクいっぱいに持って来てくださった様々な種類・様々な時代の大島紬を前にして、その違いを体感することができました。

【卒業式を終えて】
zoomを使って、先週卒業式を終えられた皆さんからお話を伺いました。 1月に袴講習をしてから2ヶ月、クラシックな袴姿あり、流行の白系袴あり、 半衿にレースをつけたり… 当日のお写真を見ながら盛り上がりました。 また、今年成人式を迎えられたOGの方からもお写真とコメントを送っていただきました。 昨年8月に6時間に及ぶ振袖講習会を行い、その後毎週のようにお嬢様と練習された方や、七五三・卒業式・成人式とすべてお母様の着付けでお祝いできたという方もいらっしゃいました。 今後の参考にしたいお話がたくさんあり、現役メンバーの励みになりました。